こんにちは。
じぶんは冷静に、メリットやデメリットを瞬時に見分け最良の判断を下していると思っていませんか?
しかし同時に、何かの誘惑や影響を受けているような気もしますよね。
そんな疑問にヒントをくれたのが、こちらの本。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 https://www.amazon.co.jp/dp/4150503915/ref=cm_sw_r_awdo_P0E9Y664GNN9A5HQ9VYN
行動経済学ブームに火をつけた本としても有名なベストセラーです。
読んでみた結論、
私たちの判断は周りの影響を受けまくっている!
心理学と行動経済学の教授である著者が、次々といろいろな実験を行い、人々の判断が周りに影響されていないかどうかを解き明かしていきます。
かなり膨大な量の事例が紹介されていますが、どれもちゃんとグループに分けて比較して実験しているので、すっと頭に入ってきます。
わかりやすい例を1つ紹介します。
4種類のクラフトビールを選ぶ実験です。
3人グループでビールを注文する時、一番満足度の高い人は何番目にオーダーした人だったでしょうか?
答えは、1番目にオーダーした人です。
2番目、3番目に注文した人と比べてビールへの満足度が1番高かったのです。
その理由は、周りの影響を受けていないから。
続いて注文した2番目と3番目の人は、前の人の注文に少なからず影響を受けてビールへの満足度が下がっていました。
たしかに、実生活でも思い当たる節はあり。
一番目に注文した人のメニューが美味しそうだなと思ったり、逆にかぶっていたから違うのにしようと思ったり。前の人のオーダーに影響を全く受けてないと言ったら嘘になりますね。
このような、無意識のうちに受けている影響をこの本ではズバズバと暴いていきます。
「行動経済学」と聞くと難しく捉えがちですが、このように身近な例が多いので日常の生活にも役立ちそうです。
この本から学んだ無意識の影響を把握することによって、自分の判断をもう一度考え直したり、相手に何かを依頼するときに使えるテクニックにもなりそうです。
こうやって見てみると自分の判断がいかに周りに影響されているかが分かります。
そのため、本当に自分が希望しているものは他人からの影響受けていないのか?と迷路にはまってしまうかもしれません。
しかし、読み終わった時には、少なからず周りからの影響受けているということを知るだけで少し冷静になれました。
行動経済学って面白い。
ブログをお読みいただきありがとうございました。
それではまた次回。