ラクに、楽しく、美しく。暮らすための日々の実験ブログ

快適に暮らすための工夫をご紹介しています。

出産レポ4 産まれる!

さて、3回にわたってお届けした出産レポも今回が最終回です。

個室で痛みの間隔が5分になったところで、分娩室に移動しました。

 

 

分娩室に移動

分娩室でもやることは同じ。引き続き、痛みに耐えます。

この時はまだすぐには生まれないので、自由な体勢でいられます。私は仰向きだと痛みが強く感じたので、少しでも痛みが和らぐよう、横向きに寝ていました。

 

広い分娩室には私と助産師さん2人きり。助産師さんは痛みでヒーヒーしている私の背中をさすったり、腰を押してくれたりしています。

 

バースプランでリラックス

そして痛みが続く中、助産師さんがバースプランを確認してくれます。バースプランとは、出産時に妊婦さんがどのような環境で出産したいかという希望です。

病院によって変わってくると思いますが、私の場合は妊婦検診のわりと初期の頃に、希望を書いてくださいねと紙を渡されました。

 

バースプランには、以下を記入していました。

・柑橘系のアロマ

 ※温かく濡らしたタオルにアロマオイルを垂らしてほしい

クラシック音楽

・立会い出産(コロナのため中止)

 

あまり期待していなかったというか、バースプランの存在を忘れていましたが、丁寧にすべて叶えようとしてくれました。

 

まずアロマは、ラベンダーの香り、グレープフルーツのような柑橘系の香りを私の顔に近づけて確認してくれました。痛みで必死でしたが、直感で柑橘系の香りをチョイス。

そして、ダメもとで書いた、濡れタオルにオイルを垂らす方法で持ってきてくれました。妊娠中に自宅で行っている感じが再現されて、痛みへの恐怖心が少し落ち着いたことを覚えています。いま思えば、この香りのおかげで安心して出産に望む、気持ちの余裕ができました。

 

そして、クラシック音楽は、助産師さんが申し訳なさそうに、「オルゴールしかなくて、いかがですか」と、病院の待合室で流れるような、オルゴールバージョンのJ-POPを流してくれました。

これがとても癒されました。クラシックじゃなくても全然落ち着きました。むしろ、聞き覚えのある音楽が流れていた方が痛みが紛れて良かったです。

音楽があると無いとでは気分が全然変わるので、何かの音楽をリクエストすることをおすすめします。

 

いい香りと音楽に包まれると、痛みがありながらも少し気持ちの余裕が出てきます。個室では痛みに耐えられず、「痛い〜」と弱気になっていましたが、分娩室に入ってからはもう諦めの境地。この痛みはずっと続くわけじゃない!とにかく痛みを逃そうという思考に切り替わりました。

 

冷静に痛みを逃す

スタッフの方に「赤ちゃんもうすぐ出てくるよ、頑張って!」と言われましたが、正直まだ赤ちゃんの顔を見ていないので実感がわかず、この時はひたすら痛みを逃すことに必死でした。

 

そして試行錯誤していると、痛い!と声に出すより、息を吐き切れるまで吐いた方が痛みが和らぐことに気づき、分娩室に入ってからは、ひたすら呼吸で痛みを逃すことに集中していました。

 

確実に人生で1番の痛みを感じながら、ひたすら息を深く吸って、吐くタイミングで陣痛の痛みを逃します。

 

おそらく2、3時間くらい経過した後、お腹の痛みに加えて今度は腰が痛くなってきます。

腰の痛みは、子宮口が開いてベビちゃんが降りてきている合図です。しかし、これが痛い、痛い。陣痛のピークです。

 

痛みはすでに1分もないくらいの間隔ですが、痛みが来た時に、腰に激痛が走ります。

え、私の身体大丈夫!?骨盤ごとバキっと割れるのでは!?と思うくらい、信じられないくらい痛いです。

大げさに聞こえますが、本当です。このときは、もし第2子を出産することがあったら、絶対に無痛分娩にする!無痛!無痛!と頭の中で叫んでいました。笑

 

子宮口ほぼ全開、出産

痛みの間隔は、体感としては20秒くらい。少し和らいだと思ったら、すぐに痛みがやってきます。

 

助産師さんから子宮の状態を見たいので、仰向けになってくださいと言われます。

これがまたつらい。痛みが少し和らいだタイミングで、よいしょと仰向けになります。

「子宮口、ほぼぜんです!」と言われた数分後に、お医者さんがやってきました。助産師さんは、子宮口がほぼ全開のことを、ほぼぜんというらしい。産科あるあるなのでしょうか。

そして迷いなく会陰をチョキチョキっと切って、再び助産師さんがスタンバイ。

 

上手ですよー、我慢せずにいきんでください、と助産師さんに言われる通り、3、4回ほどいきんだとき、お腹の中から小さな生き物が出てきそうな感覚が、、!

はい、もういきまないでねー、赤ちゃん飛び出てきちゃうからね、と言われた通りに、いきもうとする身体を必死にとめた瞬間、するっと赤ちゃんが出た感覚がありました。

 

ふぎゃー、ふぎゃー!と新生児ならではの可愛い泣き声とともに、出産は無事終了。

 

赤ちゃんをきれいにしたあと、すぐに私の胸の上に置いてご対面しました。10ヶ月以上お腹の中にいた我が子を目の前で見るなんて、不思議でしばらくぼーっと放心状態。これまでの人生で1番の貴重な体験でした。

 

現在は、初めての育児にとまどいながらも、可愛い我が子にメロメロの毎日です。

 

以上、私の出産レポをお送りしました。

お付き合い頂きありがとうございました。

 

雑記ブログに戻ります。

それではまた次回。